能代凧(べらぼうだこ)のしろたこ

能代市内

凧はもともと魔除けなど宗教的な意味合いを持っていましたが、江戸時代後期には正月の遊びとして広く普及し、能代でも子どもから大人もこぞって楽しんでいました。明治期の能代には広く知られる凧職人が三人おり、べらぼうや歌舞伎絵、恵比寿などの柄の凧を作り人気を博し、その伝統は今も能代で引き継がれています。現在は舌を出した男女のべらぼう凧が能代凧を象徴するものとなっていますが、べらぼうは江戸時代に見世物小屋で評判になった奇人に由来します。舌を出した絵柄は魔除けの意味もあると言われます。能代では毎年「能代凧揚げ大会」も行われ、凧の文化が市民により大切に守られています。

【参考】『能代市史特別編民俗』2004能代市史編纂委員会

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