嫁見まつり
※「中の申」は旧暦4月の2番目の申の日ですが、現在は4月〜6月の間に行われています。
平成29年の開催日/5月20日(土)
能代鎮守日吉神社・柳町商店街
「能代鎮守日吉神社の中の申祭宵祭 嫁見まつり」は、日吉神社の大祭である「中の申祭」の前日に花嫁姿の花嫁が良縁を感謝し、末永い幸せを祈り神社にお参りをする祭です。能代及び周辺地域では古くから神社の祭りの日に花嫁姿をまとい参詣する風習が有りました。
『代邑聞見録』宇野親員 寛保元年(1741)
「昔は正月15日には婚礼せし者共、近付懇意の者色々の装束して愛宕参りに袖をつらねなどと諷ひ、水をあびせ樽肴を送、賑々しかりしに、元禄年中より堅く停止になりぬ」
『伊頭園茶話』巻一 石井忠行 文久3年(1863)
八森あたりの風俗として「鎮守熊野(杉沢熊野神社)の祭礼に八森の女がアツシ(木の内皮の繊維を織った織物)を着て参道を歩くようになり、能代やその周辺から参詣人が集まり着飾った女を見物したので、この祭りを”嫁祭”と呼ぶようになった」
大国主命を合わせ祀る日吉神社は、縁結び・良縁の御神徳があるとされて、かつてから中の申祭には、前年に嫁いだ花嫁や女子児童が正装で参詣する習わしがありました。『代邑聞見録』にある愛宕神社が明治43年(1910)に隣接していた日吉神社に相殿されたいきさつもあり、昭和48年(1973)から現在の形で中の申祭に「嫁見まつり」は行われるようになり、能代に古くから伝わる風習が守り続けられています。現在では、未婚の女性も良縁を願い参加します。
平成29年の
能代鎮守日吉神社中の申祭 宵祭嫁見まつり
5月20日
中の申祭宵祭のこの日は午後から出店が並び、縁日の雰囲気は充分です。
この年の「嫁見まつり」には22人の花嫁が参加しました。
日吉神社での行事に加えて、夕方には柳町商店街でも「柳町花嫁道中」が行われ、花嫁たちにより艶やかな雰囲気をかもしだします。
15:00頃
市内の美容室で着付けを済ませた花嫁が新郎や介添人と一組、二組と神社へ到着し、花嫁は控室となる長床に着席します。
15:00頃
社殿で中の申祭宵祭の神事が執り行われます。
16:30頃
長床に勢揃いした花嫁に多くの観客が集まります。
17:30頃
22組の花嫁と花婿が長床から社殿に向かう嫁見行列。
社殿で末永い幸せを祈願し、お祓いを受けます。
社殿前での記念撮影。参加者も多く、2組に分かれての撮影。
18:20頃
お抹茶のもてなしを受ける花嫁たち。
18:50頃
夕暮れのなか、帰りの行列。
日吉神社より、歩行者天国となりイベントや出店で賑わう柳町商店街に移動。
19:30頃
「柳町花嫁道中」が始まります。
花嫁道中に先立ち、子どもたちによる
「キッズ着物行列」。
子どもたちにとっても忘れられない日に。
大きくなったら嫁見まつりに参加したい!!
5月21日
神社では中の申祭の本祭が執り行われます。
特別公開
能代鎮守日吉神社中の申祭では毎年、能代市指定文化財・坂本慶斎筆「日吉神社御神幸祭絵図」が特別公開されます。
御神幸祭で町を曳き回す丁山も公開されます。