無形民族文化財
能代のナゴメハギのしろのなごめはぎ
12月31日
能代市浅内集落
能代市浅内地域近辺に景趣される来訪神の行事。ナゴメとは冬に怠けて囲炉裏の火にばかりあたっていると股や脛につく火斑(火形)のことで、これを剥ぎ取り怠け心を戒めるために家々を巡ります。古くは小正月行事として行われてきましたが、現在は大晦日の晩に行われています。浅内集落のナゴメハギは番楽の面をかぶり、わらのケラを着て山の神に扮し、作り物の包丁、斧などを持ち、鉦や鈴で音を出して家々を訪れ「えぐねーわらし、えねがー(悪い子はいないか)」と大声で叫び、子どもや嫁にも怠け心を戒めるとともに家々の災いを祓います。
【参考】『能代市史特別編民俗』2004能代市史編纂委員会