こども七夕
眠流し(ねぶながし)はそもそもこどもたちによる行事であったようです。
能代の七夕行事でも「一日より七夕祭と申して大量万作と名づけ、灯籠をこしらえ、五日までは町々のこども持ち歩き、六日の夜は毎年々番町があり・・・」と船遊亭扇橋(せんゆうていせんきょう)の『奥のしをり』にもみえるように、江戸時代からこどもたちが行事に参加していました。
こどもの頃から行事に参加し、その伝統を実感することにより能代七夕の継承へとつながり三百年もの長い歴史を刻んできました。
平成29年のこども七夕
近代のこども七夕の開催は55回を数えます。8月2日夕刻、21町内会の七夕の一行はそれぞれの会場に集まり始めます。田楽と呼ばれる灯籠を頭にのせたこどもたちを先頭に、太鼓、笛が続いてアニメキャラクターなどをかたどった灯籠が曳かれます。
こどもたちのパレードで幕をあけ、夕暮れが深まり灯籠の灯りが映える時刻となり、太鼓と笛が響き渡るなかいよいよ灯籠が曳き回されます。
こどもが主役のこども七夕は、能代七夕の伝統を未来につなぐ行事でもあります。